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ワーキングマザーは夢をみる

働きたい、育てたい、すきなことをしつづけたい。

飲食店が子連れOKでもNGでもかまわないけど

社会

お盆休みで外食する方も多いことでしょう。
「うちは子連れNGなんで」「お子さんの泣き声がちょっと…」とお店の人に声をかけられ、あわあわしてしまったママさんパパさんもいらっしゃるでしょう。
わたしも何回かそんな経験があり、たぶんこれからも経験することがあるだろうなと思います。

昨日TLで見かけたこちらのツイートで、胸がちくちく。

 

今日は上記ツイートを含むこちらのブログを見て、またちくちく。

www.goodbyebluethursday.com

 

 

わたしは、娘がまだ1歳にならないころ、出産前から気に入っていたアジアン系家庭料理のお店でのできごとが忘れられません。


産後、わたしたちは子連れでの外食にかなりピリピリしていて、子連れOKかネットや電話で事前確認しなくちゃいけない、離乳食の持ち込みがOKか聞き忘れちゃいけない、お店の人やほかのお客さんに絶対に迷惑をかけちゃいけない、泣き始めたらすぐ店外に出る、できるだけ「子連れである」こと自体を他人に意識させないようにしなきゃいけない…くらいまで思い詰めて出かけていた時期もありました。いつもめちゃめちゃ疲れました。

ところが、産前からのお気に入りのお店、自宅近辺のお店はどこもとても親切にしてくれて、わたしたち家族を歓迎してくれるところばかりでした。
たまたま入ったカフェやレストランでも、子供のことでなにか言われることはほとんどなく、むしろこちらがあわあわしていると「そんなこと気にしないでくださいね」と声をかけてくれるところも多かったです。
あれ?もしかしてみんな、ネットやなにかで言われているよりはずっと子供に寛容なんじゃ…?と思え、だんだんとリラックスして外食を楽しめるようになってきたころでした。

わたしと夫と娘の3人はそのアジアン系家庭料理店に夕食をとりに行きました。
そのお店はわたしたちにとって、お店の方と顔なじみになるほどではないけれど、何回かリピートしているお気に入りの場所のひとつです。
それまではランチで利用することが多く、ディナー時間に行ったことがあるのは2、3回でした。そして、出産後に娘を連れていくのは初めてでした。

単品で食事を注文するひともいれば、キムチやチヂミをおつまみにして少しお酒を楽しむひともいる、ちょっとおしゃれだけど幅広い客層が利用するお店です。宴会をするような雰囲気ではなく、昼も夜も家族連れが来ているのを知っていたし、座敷席もあるので、久しぶりに行ってみたくなったのです。

のれんをくぐるときは久しぶりの来店にわくわくしました。ちょうどあいていたお座敷に通してもらうことができ、両隣にほかのお客さんがいなかったこともラッキーでした。わたしは大好きな参鶏湯を注文しました。

すると数分後、それまでおとなしかった娘が、いったいなにがツボだったのか、きゃー、きゃははははと笑い出したのです。
ちょっと声が大きいなと思い、抱き上げて背中をさすったりして、娘が落ち着くように働きかけたつもりでしたが、娘のごきげんはよくなるばかりで、手足をばたつかせて笑い声を上げ続けます。

とりあえず娘には先に離乳食をあげよう、食べればおとなしくなるだろうしと思い、持参したベビーフードのパッケージを開封したところで、お店の方に声をかけられました。

「お客様、当店は持ち込みは禁止です。」
「それから、お子様が騒がれるのは、困ります。」

あっ、すみません!と、まず開封したばかりのベビーフードを箱に戻しました。
でも「子供が騒ぐ」って、泣いているわけじゃないしどうしよう…ととまどっていると、再度、

「当店は静かにできないお子様はお断りしています。」

…もう1年以上前のことなので細かい言い回しは忘れてしまいましたけれど、乱暴だったりいやな物言いをされたわけではありませんでしたが、はっきりとした拒絶の言葉にとてもショックを受けたことを覚えています。

しかし、もう大人2人分の注文をしてしまった。数分経っているので作り始めているはず。
どうしたらいいかわからずおろおろするわたしたち。甘えかもしれないけれど、お店の方が「キャンセルしますか?」などと提案してくれればよかったのですが、それもありません。

結局、わたしは夫をひとり店に残し、駐車場に停めた車の中で娘に離乳食を与えました。娘に食べさせ終えてから夫と交代し、今度は店内でひとり冷めた参鶏湯をかきこんで、お会計をして帰りました。
帰り際に探してみたところ、お店の入り口にはたしかに、静かにできないお子様の入店はお断りしますという主旨の張り紙がしてありました。
入店するときにはまったく気づきませんでした。


わたしは「子連れNG」や「静かにできないお子様はお断り」というお店のスタンスは尊重されるべきと考えています。
離乳食の持ち込み可否を確認しなかったことや、泣いたわけではないとはいえ子供が騒いだことも責任を感じています。
だからこのお店に対して怒りを感じていたり、もう二度と行くもんかと思っているわけではありません。また参鶏湯をいただきたいです。

でも、心にはずっとひっかかっています。
笑い続ける娘にもう少しだけ時間を与えてほしかった。
入り口の張り紙はもう少しわかりやすく掲示してほしかった。
でなければ、入店時に伝えてほしかった。騒いだらすぐに外に出なくてはいけないのならなおさら。
注文後に注意するのなら、お店側からもなにかアイディアを出してもらいたかった。子供がすぐに食べられるメニューを教えてくれるとかでもいい。夫婦交代で外で子供を見るわたしたちに、1人分ずつ、あたたかい食事を出してくれるサービスを期待してはいけなかったのだろうか。


冒頭で紹介したツイートは昼間のカフェでの話で、わたしは夜の、家族連れが来るとはいえお酒も出すお店の話です。状況はかなり違うかもしれません。
でもこういう話に、○○の場合はお店が悪い、××の場合は子連れ側に配慮が足りない、など、細かいケースごとにいい悪いを話してもあまり意味はないとも思います。

そのお店が子連れNGでもOKでも条件付きOKでもなんでもかまわないのです。
でも、子連れのわたしたちは決してお店やほかのお客さんに迷惑をかけたくて行っているわけではありません。入店を断るにしても、退店を促すにしても、最後まで客の1人として扱ってもらえたらいいなと思います。

お店も、子連れ客も、子連れでない客も、みんながお互いに納得できる行動があるはずです。わたしは子連れ客としてそれを常に気にかけなくてはと思いますし、同じように気にかけてくれるお店や子連れでない方が増えてくれることを心から願っています。

 

あのお店の参鶏湯がまた食べたいなと思いつつ、あれからまだ一度も行くことができていません。