子育ての悩みの「原因」を求めすぎないように
TLで見かけたこちらのツイート。肩の力がすっと抜けます。
うちの夫婦は子供に声を荒げたりしないから子供も穏やかに育ってる、その辺で騒ぐような子は親の普段の姿の反映であるというツイートですが、子供が穏やかな性質だからあなたたちは声を荒げる羽目にならずに済んでいるのです、因果関係が逆ですよとしか。
— えり (@yasumilk0923) 2016年8月20日
そうだよ、そうだよね!とうなづきたい、「その辺で騒ぐような子」の親であるわたしです。
わたしはこの方のように「因果関係が逆である」と言い切ることまではできなくて、自らの普段の姿にも原因があるという思いは捨てきれませんが、子供の性質にもよるということは強く意識したいところです。
強く意識しないと、子供が騒ぐ、話を聞いてくれない、そのほかもろもろの悩みの原因を、わたしや夫の行動にばかり求めすぎてしまうからです。
なにか問題(または問題と感じていること)があるとき、その原因を考えて、対策を講じるという姿勢は重要だと思いますし、常に改善や向上をめざすのが好きです。
自分の仕事やスキル、健康などについてはその調子でプラスになることが多いですが、育児に関しては、そう単純ではありません。
穏やかな子であってほしい、ではどうすれば?という考え方を突きつめすぎると、自分がどうにかできる範囲である「自分の行動」にばかり目を向けてしまい、そして改善できないことに責任や罪悪感を感じたりします。どうにかしたいとするあまり、どうにかできる範囲にしか目を向けられず、「因果関係が逆」つまり自分がどうにかできない範囲である「子供がもって生まれた性質」に目を向けられない。
でも、自分がどうにかできない範囲があるというのはあたり前で、それを受け入れないということは、子供に関する悩みはすべて自分(親)次第でどうにかできるという態度になってしまい、とても危険なことと思います。
自分がどうにかできない、「子供がもって生まれた性質」が原因であるという意識を持つことは、自分にも子供にも絶対に必要なことです。この意識をもてないと自分も子供も不幸なことになるかもしれません。
わたしは子供にできる限りのことをしてあげたいという気持ち(またはそれができていないという気持ち)から「(子供に原因があるのではなく)自分がなにかすべきである」と考えてしまいます。それはきっと落とし穴であって、「原因を求める」という態度の誤った使い方なんだろうなと思います。
冒頭のツイートのえりさんのように、冷静な目で、今起きていること、それをどう感じるか(そもそも問題ですらないのかもしれない)、それはなぜ起きているのか、自分にできることはなにか…を見つめられるようになりたいです。
原因、原因!と求めすぎる態度こそが原因をみえにくくさせるのだと、自分の態度を振り返るきっかけにもなり、そんなに思いつめなくていいんだとリラックスさせてくれるツイートでもありました。
委員長期の2歳児との即興劇を楽しむ
娘がわたしに要求というか指示をすることが増えてきました。
彼女の宝物のひとつに、保育園の運動会でもらったドラえもんのメダルがあります。おかあさんといっしょの「メダルあげます」という歌を歌いながら、わたしとメダルをかけあっこする遊びが好きです。
おかあさん メダルあげます
あなたはきょうも
いっぱいえがおくれました
「おかあさん」の部分を娘の名前にしたり、わたしや夫の名前にしたり。
ほのぼのするいい歌です。
(この歌が流れていたときはまだたくみお姉さんでした…なつかしい)
今朝もこの遊びをしていたら、娘が首にかけたメダルの紐に片腕を通してたすき掛けにし始めました。
「ままー、みてー。すてきでしょ?」
「わあ、ほんとだ。すてきだね!」
「おりぼんなの。いいでしょ」
おもしろいことをするなあとか、メダルの紐をななめにかけるとリボンになるのか?とか、カメラを首からかけるときにたすき掛けすると肩こりしにくいんだよなあとか、深く考えず微妙にうわの空で相槌を打ちました。
すると、「ままも、かけて?」と言いながら、わたしの首にメダルをかけてくれます。今度はわたしの番のようです。わたしが、メダルありがとう、と言うと、
「ままも、おりぼんして?」
えっ… おりぼんって、さっきのたすきがけのこと?
ママは体が大きいからちょっと無理かなぁ、と言っても、「ままもおりぼんするの」と言って聞きません。
しかたなく片腕を通してみると、なんとか通りはしましたが、首から脇の下までメダルの紐がみちっとしてて、く、くるしい…
これは早々に娘の首にメダルを返そうと思ったのですが、
「まま、くるっとまわって」
「まま、あるいて」
「まま、すき焼き城はあっちだよ?」
娘からの指示が立て続けに…。
く、くるしい、けどせっかく休日で時間にゆとりのある朝なので、おとなしく指示に従い、くるっと回って歩いてすき焼き城があると示された方向に進んで「わあ、すき焼き城だ!」と喜んでみせ、娘の首にメダルを返したのでした。
(ちなみに「すき焼き城」というのはアンパンマンに登場する「すき焼き姫」やお供の「しゅんぎく」が住んでいるすき焼き鍋型のお城です。名前がしゅんぎくって、そのまますぎるよ!せめてしゅんぎくさんとか!!といつも夫が言っております。)
最近こんなふうに娘から指示を受けることが多いです。指示するようすがやけに「キリッ」としているので、勝手に「委員長期」と呼んでいます。周囲でもだんだんこんなふうになってきた女の子をみかけます。
いろんなことを言葉で表現できるようになって、でも大人には思いつかないようなことを言いだすので、「ええっ?それをやるの?!」ということが多く、新鮮でおもしろいです。スイカをお鍋で焼いてとか、コーヒードリッパーを頭にかぶってとか。なるべく指示通りに動いてあげたいし、さらに可能なら娘の指示からなにか発展させて楽しみたいなあと思っています(今日のすき焼き城の話なら、「じゃあいっしょにすき焼き作ろうか!」くらい言ってあげればよかった)。
思いもよらない相手のアイディアを否定せず受け入れ、さらに自分のアイディアをプラスして発展させて、一緒に楽しんで… という流れは、まるっきり、わたしが数か月前から学んでいるインプロパフォーマンス(即興劇)と同じです。
そもそも人生はすべて即興なわけですが、幼児とのやりとりは思いがけない要素が多い分なおさら即興っぽいですね。
委員長期の2歳児がリードする即興劇を楽しもうと思います。
まっすぐ寝たい
子供ってなぜかベッドに対して垂直に寝ますよね。
深夜になると左隣で寝ている娘がわたしの腰のあたりに直角に刺さってくるので、わたしはS字になって寝ています。
娘をつぶさないように腰をベッドの端ぎりぎりまで右に曲げて避け、首から上は枕から落ちないように左に曲げ、膝も、右に曲げている腰とのバランスをとってベッドから落ちないようにするため左に曲げます。
無意識にこのS字を作っていて、朝起きると腰と首が痛く、なんだか疲れがとれない気がします。でもわたしの腰に刺さる体勢で毎日純粋無垢な寝顔を見せてくれる娘がかわいい!寝ている間も少しでもママの近くに来たいのね。うんうん、わたし愛されちゃってるのね、しかたないな~とひとりで満足しています。
今朝のこと、いつもよりちょっと上気味、わたしの肩のあたりに刺さっていた娘は寝ぼけていたようです。
唐突に「ちょきちょきしないでー!」と叫び、ばしばし叩かれました。
わたしも寝ぼけていたので「えっ、なに?ちょきちょきしないよ?」「まま、ちょきちょきしないでええええ!(ばしばし)」「いたい、やめて、ちょきちょきしないから!!!」「ちょきちょきいやだあああ!(ばっしばっし)」「いたい、いたい、しないってば!!」「…(すやぁ)」
※ちょきちょき=大きなかたまりの食べ物を、娘が食べやすいよう小さく切ること。大きいままで食べたいことがあるらしく、ちょきちょきを嫌がることがあります。
S字な上に叩かれまくるという朝でした。愛されちゃってるんだよ、ね…?
まっすぐ寝たいです。