ワーキングマザーは夢をみる

働きたい、育てたい、すきなことをしつづけたい。

娘の歌をほめられたのに「うるさくてすみません」と答えてしまうわたし

2歳7か月の娘はお歌が得意です。
童謡、Eテレの歌、アニメの歌だけにとどまらず、CMソングや夫が好きなBABYMETALの曲まで、レパートリーは多岐にわたります。わたしが知らない歌もよく歌っています。保育園で教わったのかな。成長を感じます。
娘はリズム感はよさそうなのですが、音程はまだ調子っぱずれで、しかもなぜか唐突にシャウトを入れたりダミ声にしてみたりして、いつもわたしや夫を楽しませてくれます。娘の歌が大好きです。

娘も歌うのが本当に楽しいらしく、気が向いたらいつでもどこでも歌い始めます。

先日皮膚科へ行ったときは、中待合室にドレス姿のお人形を見つけ、「ありのままみたいだね(※「アナと雪の女王」のエルサのこと)」と言い、そのまま「ありの~ままの~♪」と「Let It Go」を歌い始めました。
子供がよく来る皮膚科とはいえ、先生も優しい女医さんとはいえ、そこは病院の待合室。もうちょっと小さな声でね、と呼び掛けても、エルサになりきっている娘の歌は盛り上がるばかり。
結局、「すこーしも、さむくないわ…」と、ラストはキメ顔の娘。かわいい。じゃなくて、家でやってくれる分にはいいのだけど、ここは病院だからなぁ、と気が気じゃありませんでした。

そのあとの診察でも、歌わないまでも自由奔放にふるまう娘。
ようやく診察が終わり、お礼を言って退室しようとしたとき、先生が娘に「元気でいいね。お歌も上手だったね」と声をかけてくださいました。やっぱり聞こえてた!!わたしは反射的に「すみません、うるさくて…」と言い、娘を急がせてその場を去りました。

次に行った薬局では、娘は初めてあった5歳くらいのお兄ちゃんとのおしゃべりで大盛り上がり。たぶん、周囲の方の迷惑になるほどではなかったと思います。
でも、帰り際に薬剤師さんに「元気でいいですね」と言われると、わたしはやっぱり「うるさくてすみません…」と言ってそそくさと立ち去ってしまいました。

…なんか変なの。と、帰りの車の中で思いました。


わたしはこういうことがしょっちゅうあります。
娘をほめていただいても、本当にほめられているのか、皮肉なのか、わかりません。だからとりあえず反射的に謝ってしまいます。

でも、わざわざ皮肉を言う人なんて、そんなにいるかなぁ。いないですよね?
今回の皮膚科のことでいえば、先生は本当に言葉どおりほめてくれたんじゃないかなぁ。病院では静かにしてくださいって言いたかったら、回りくどいことせずにストレートにそうおっしゃると思います。
そう、思うんだけど、反射的に、娘がほめられたら謝ってしまうわたし。なんだか卑屈。
ほめてくれた方にも、娘にも申し訳ないです。


ほめられたときにどう反応するかって、大人同士でも難しいと思うことはあります。
例えば、服やバッグをほめてもらったとき。聞かれてもないのに「でも安物なんですよ~〇〇円で」と値段を暴露してみたり。素直に「ありがとう、気に入ってるんだ―」と言いたいのだけど、言えないときのほうが多いです。
でもさすがに、ふつう自分をほめてもらったときにそれが皮肉だとまでは思わないですね。「その服かわいいね」と言われて、このひと本当はこの服趣味悪いって思ってるんじゃ?!とは思わないです。どうして、子供をほめられると、皮肉なんじゃ?!とびくびくしてしまうのでしょう。


まあ、今回の皮膚科での件は、歌が上手ねと言っていただいたことを素直に感謝しつつ、声が大きくてすみませんくらいは言ったほうがよかったのかもしれません。やっぱり病院なので。

でもまずは相手の言葉をそのまま受け止めてみることを心がけようと思います。
それでもし本当は皮肉で悲しい思いをすることがあっても、いつも不必要に卑屈になっているよりずっといいですね。

わたしが娘の立場だったら、自分がほめられたのにママが申し訳なさそうにしているの、いやだものね。