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ワーキングマザーは夢をみる

働きたい、育てたい、すきなことをしつづけたい。

子供に「車いすに乗りたい」と言われたらなんて答える?

「まま、あれのりたい」と娘が指さしたテレビに映っていたのは、車いすでした。パラリンピックに出場する車いすバスケットボール日本代表チームのみなさんのものです。自転車が大好きな娘の目には、楽しそうな乗り物の一種に映ったのだと思います。

わたしはどう答えたらいいのかちょっと悩んでしまいました。なんとか出てきた答えは、「あれはね、怪我をしたりして自分では歩けない人が乗るものだから、はなちゃんは乗れないんだよ」というものでした。

娘は納得したのか、それともテレビに映る選手たちのプレイに集中していたのか、何も言いませんでした。

答えたわたしのほうは、自分の言葉がすっきりしませんでした。
娘が車いすに乗ってはいけない説明にはなっていない気がする。
「怪我をしたりして自分では歩けない人」という表現はどうだったのだろう。
偏見や差別につながるようなことは言わなかっただろうか。
そもそも車いすからすぐに「差別しないように」と連想する発想じたいがどうなのだろう?

それほど変なことは言わなかったと思いたいですが、車いすについて2歳の娘が理解できる平易な言葉で説明することによって、自分が車いす車いすを使う方について理解しておらず、自分の考えをもっていないことを明らかにされてしまいました。


自分だけのことなら、ふんわりした理解と認識のままで棚上げして日々を過ごすこともできます。知らないうちに誰かを傷つけているのかもしれませんが、それに気づく機会もそうありません。
だけど、子供に説明するとなると、「車いすに乗りたい」、こんな単純な質問に答えるだけでも、ごまかすことができません。
簡単な言葉で説明できないのは、自分の中で整理できていないからです。


このような話題は、そのときの状況、子供の年齢によっても適切な回答は違うでしょうし、正解もないのだろうと思いますが、子育てを通して、親として人間としての在り方を問われていると感じます。
自分はどんな考えを持っているのか。自分は社会とどのように繋がっているのか。


子供に「車いすに乗りたい」と言われたら、あなたはなんて答えますか?