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男性トイレにおむつ交換台を設置することのメリット

赤ちゃんを抱っこするパパ

男性トイレにおむつ交換台がない商業施設は、本当にもったいないことをしているなーと思います。
多目的トイレにあるだけじゃだめなんです。男性トイレにないといけません。
なぜならば、「男性トイレにおむつ交換台がある」ことによる、子連れ客のCX(カスタマーエクスペリエンス、顧客体験)の上り幅はとても大きいからです。

男性トイレにおむつ交換台を設置することで、子連れ来店客にメリットがあるのはもちろんですが、それ以上に、設置する商業施設側にも大きなメリットがあります。
男性トイレのおむつ交換台普及を願って、そのことについて述べてみます。


子連れ買い物客にはモノより経験が重要

かわいい子供服、おしゃれな育児グッズ、最新の幼児向け学習サービス… どれも魅力的ですが、どれもネットで手に入る時代です。直接手に取って選ぶ楽しさはありますが、それはストレスフリーで買い物を楽しめる状況であってこそです。
子連れでストレスなくお出かけを楽しめなければ、わざわざ大変な思いをしてまでその商業施設に行こうとは思えません。家族連れのおでかけ定番スポットが郊外大型ショッピングセンターなのは、子供向け設備が充実していて安心しておでかけを楽しめるからです。
だから駅隣接型で土地が限られているからといって子供服や子供向けサービスをテナントに入れているような施設の男性トイレにおむつ交換台がないのは、本当にもったいないです。子連れ買い物客にとって重要な「家族でお買い物をして楽しかった経験」の提供を放棄しているからです。


なぜ「男性トイレに」必要なのか

女性トイレにはおむつ交換台があるし、多目的(ユニバーサル)トイレにもある。これで十分だろう…と考えている施設も多いのだと思います。
実際、女性トイレのおむつ交換台設置率の高さ、多目的トイレの存在にはとても助けられます。
ですが、それでも、「男性トイレに」おむつ交換台が必要な理由があります。

・複数人の子供のおむつ交換をパパとママで分担できる

たとえば、第1子(2歳)はパパが男性トイレで交換し、第2子(0歳)はママが女性トイレで交換するということができます。
男性トイレにおむつ交換台がないと、おむつ交換の時間は2倍どころか3倍、4倍になります。ママは2人のおむつをいっぺんに交換しなくてはなりません。下の子のおむつを代えている間に上の子がトイレで走り回りだしたり、それをなだめる時間も加わるからです。

・女性トイレが混んでいてもスムーズにおむつ交換できる

女性トイレに順番待ちの長い列ができていることはめずらしくありません。
男性トイレにおむつ交換台がないと、おむつが濡れて機嫌のよくない子供と一緒に並び続ける苦しい時間を過ごさなくてはいけません。
その間、時間を持て余したパパがケータイゲームに興じているのが目に入ろうものなら、イライラがさらに増します。

・パパがおむつを替えている間にママが買い物できる

ママは見たいけれど子供を連れていきたくないお店というのがあります。こまごましたアクセサリーを置いているお店とか、サンプルがたくさん並んだ化粧品売り場とか。
男性トイレにおむつ交換台があれば、おむつ交換のタイミングで、ママに短時間とはいえ一人で買い物を楽しんでもらいやすいです。たいていおむつ交換のほうが先に終わるでしょうけれど、ママが一人になるタイミングを作るだけで消費喚起につながります。たいていのママは一人の買い物に飢えているので、5分でも10分でも、貴重な買い物時間に何か買わなきゃ損!という意識が働きます…。

 

男性トイレにおむつ交換台があることによる、「子連れのストレスを減らす」「子連れの楽しさを増す」経験の提供の例でした。

子連れで長時間の買い物を満喫できたという経験は、その施設のファンになることにつながります。特に目的がないお出かけであっても、とりあえずの行き先として候補にあがり、何かしら消費行動をとることが期待できます。
男性トイレにおむつ交換台があるかないかは、そのような経験を提供するポイントとなるはずです。

少なくとも子供向けの商品やサービスを扱っている施設なのに男性トイレにおむつ交換台を設置していないというのはもったいなさすぎます。
設備の企画をしている方が思っている以上に、子供を誰かに預けて大人だけでゆっくり買い物する時間をもてるパパママは少ないということなのだと思います。


来店客にはもちろん、施設側にも大きなメリットがある「男性トイレのおむつ交換台」、どうかもっと普及しますように!


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