ワーキングマザーは夢をみる

働きたい、育てたい、すきなことをしつづけたい。

おやくそくは、まもらないよ?

娘が通う保育園には小さなブルーベリーの木があり、園児たちはみんな、夏になるとぷちっと摘んで食べるのをとても楽しみにしています。
娘もブルーベリーが大好きで、よく「きょうは、ぶるーべりー、ぱべたの(食べたの)!」と報告してくれます。

…わたしは生のブルーベリーなんてたぶん20代になるまで食べたことなかったと思うなぁ。「ブルーベリー味の○○」とはもちろん全然ちがうし、冷凍のブルーベリーと比べても段違いにおいしくて(冷凍も好きだけれど)、ほんとうにおいしいですよね。夏だけの小さなたからもののような果物。
わたしたちが住んでいるあたりは名産地なので産直でかなりお安く手に入るのも嬉しいです。

 

1か月ほど苦しめられていた風邪&脱水がほぼ治ったので、今日はブルーベリー狩りに行ってきました。
近所の自治体が運営する施設で、持ち帰りはできない代わりに大人ひとり200円/幼児無料という格安料金でブルーベリー摘み体験をさせてくれるところがあるのです。今日がこの夏最後の実施日だそうなので間に合ってよかったぁ。

ネットで事前調査したところ、ここのブルーベリーはなんと100円玉大のものはざらにあり、まれに500円玉大のものもあるとか!500円玉って、500円玉って!!

親指と人差し指で500円玉くらいの輪をつくってみせ、「ねえ、こーーんなに大きなブルーベリーもあるんだって!食べたいね~」と娘に言うと、娘は顔をぱあああっと輝かせ、「おっきいのぶるーべりー、ぱべる!!」と嬉しそう。

だけどわたしはここで毎度おでかけの度に嫌だ帰らないもっと遊ぶもっと食べると大さわぎする娘の姿が頭をよぎってしまい、余計なことかなとは思いつつも、「そうだね、大きいブルーベリー食べようね。でも、ブルーベリーを食べるためには、お約束を守らないとね。ママやパパのお話をよく聞いてね」とつい付け加えてしまいました。
すると娘は一瞬だまったあと、

「おやくそくは、まもらないよ?」

そして、

「おっきいのぶるーべりーは、ぱべる」

と。
そんな、都合のいいことをー!

わたしが「いやいや、ブルーベリーを食べる人は、お約束を守ろうね?」と繰り返しても、「ちがう」「おやくそくは、ないよ」「おっきいのぶるーべりーぱべる」と言い張ります。

わたしの話をちゃんと聞いて、内容を分割して、それはいいけどこれは嫌、という意思表示をすることに驚くやら、断言っぷりがおかしいやら、おいおい勘弁してくれよという気持ちも…
最終的には娘の言い方がおもしろいし言い返す言葉も浮かばないしまあいっかという気がしてきたのとで、「そっかぁ…」しか言えなかったのでした。ああ、こんな調子では、近いうちにふつうに言い負かされるようになってしまいそう。

 

ブルーベリー

鈴なりのブルーベリー!

シーズン終盤のためか100円玉大、500円玉大のものは見つけられませんでしたが、スーパーで売られているものよりずっと大きく、甘く、濃厚なブルーベリーをたっぷりいただくことができました。
木によって甘かったりすっぱかったり、かじったときの食感がちがったりするのがおもしろかったです(食感は種の量で変わってくるみたい)。

 

娘はというと、結果的にルールを守ってブルーベリー摘みをしてくれました。熟してないものや落ちてるものは食べなかったし、制限時間になったらすんなり移動してくれたし、わたしたちや係の方が説明した「おやくそく」をびっくりするほどきちんと守っていました。

真剣な表情で熟したブルーベリーを探し、ちっちゃな指でぷちっとつまんで、口にいれて、にんまり。房を見つけたら手のひらいっぱいになるまで集めてみたり。帰り際、名残惜しそうに最後の一粒を食べている姿も。

またいろんな娘を知ることができた夏の一日でした。