ワーキングマザーは夢をみる

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帰りたくないとぐずる子供にお菓子やスマートフォンを与える後ろめたさ

連休中はキャンプに大型公園に子供向けコンサートにショッピングセンターにとお出かけイベント盛りだくさんでした。
娘も夫もわたしも基本的にはとても楽しめたのですが、だからこそというか、娘はどこに行っても最後には帰りたくないとぐずって大騒ぎになってしまいました。

娘は2歳、いわゆるイヤイヤ期真っ最中。
日ごろよくあることだし仕方ないと思おうとしていますが、どうにも後味が悪いです。わたしや夫もどう対応したものか模索中であり、ぐずりの最中は「こんなことになるなら連れてこなければよかった!」とも思ってしまいます。あとで冷静になってから、娘がぐずり出す前の楽しそうな笑顔を思い出せば、それでも連れてきた意味はあっただろうと思えるのですけれどね。


待つ、説得する、やってみせる、楽しいことに誘う…

もう帰らなきゃいけないのに帰りたがらない、というのは、普段の保育園のお迎え時と同じです。わたしはこれに本当に悩んでいて、お世話になっている教育関係の方に相談したり、書籍やネットで情報を探してみたりを続けています。
そのなかで得られたアドバイスは、まず「待つ」ことが基本でした。
子供のやりたいようにさせ、できる限り付き合ってあげる。どうしても帰らなきゃならないときは、帰らないといけない理由などを伝えて説得する。車に乗ってチャイルドシートをするのを嫌がるなら、ママがシートベルトを締めて見本をみせてあげる。帰ったら絵本を読もうねなど、楽しい予定に誘う… そんな調子です。

子供にも理由があってぐずっているのでしょうから、その気持ちを尊重してあげたいとは思います。だから普段はなるべく、待つ、説得する、やってみせる、楽しいことに誘う、のようなやり方をするようにしていて、特に「待つ」がそれなりの長さでできたときはなんとかごまかしつつ帰宅できます。

でも、休日のお出かけで遠出しているとなかなか「待つ」こともできません。一緒に行動している夫はわたしほど待つことに慣れていないという事情もあります。
説得するとかやってみせるとかも、効かないときは全然効きません。いつもと違う環境で娘もテンションが上がってしまうのか、イヤイヤも強烈になります。

そこで結局、夫やわたしの対処方法は「お菓子あげるから帰ろう!」「ほら、YouTube見せてあげるから!」。我が家の場合、この2つのどちらか、または合わせ技で、ほぼ100%なんとかなります。
でも、言うことをきいてもらうためにお菓子を与える、スマートフォンを与える、というやり方がとても後ろめたくて…。

帰り道、チャイルドシートに座った娘は眉を寄せて真剣な表情で食い入るようにスマートフォンの画面を見つめていて、ああ目が悪くなりそうだと、気持ちは重くなる一方です。せっかくのお出かけなのに、楽しい思い出を作ったはずなのに、最後にこんな気持ちで終わるというのはさみしいです。


もっと現実的な対処方法の情報がほしい

とことん娘を「待つ」余裕をもてるスケジュールにすればいいのかもしれませんが、正直、それだと親が持たないんですよね。娘の「まだ遊びたい」は平気で2時間くらい続くので、疲れてしまって…。そんなに待つなら出かけたくなくなるし、夫やわたしの行きたいところにも行けないしで、我が家では難しいです。

とはいえ、お出かけのたびにお菓子やスマートフォンでつるのも後ろめたいのです。でも他に手段を知りません。せめてもういくつか手段があれば、ローテーションすることで、「お菓子食べすぎ」「目が悪くなりそう」といった後ろめたさは軽減できると思うのですが…。

専門家の助言や、書籍、インターネットの情報では、「待つ」に代表される理想的な対処方法についてばかりで、現実的な対処方法についての情報が圧倒的に少ないです。

不思議でならないのですが、世の中のお母さんお父さんは、そんなにとことん「待って」いるのでしょうか?世の中の子供たちは、そんなに「説得」や「誘い」に素直に応じてくれるのでしょうか?
そんなわけ、ないと思うんですよね…。

数少ないママ友も、やはり我が家と同じように「帰りたくない」ぐずりには手を焼いています。そして同じように、いろんな手を試しながらなんとかやり過ごしていて、大体はスマートフォン頼みだとのこと。どう対処するのがいいのか、まだよくわからないままだと言っていました。うちと同じです。

わたしや友人のように、理想的な対処方法だけではどうにもならない家庭のほうが多いんじゃないかと思うのですが、じゃあ現実的にどうする?という情報はなかなか手に入りません。お菓子を与える、スマートフォンを与える、そのほか、みなさんどんなふうにやり過ごしているんでしょうか。


育児と後ろめたさを切り離したい

具体的な対処方法に加えて気になるのは、こういう情報が手に入りにくいことそのものです。
ぐずったらお菓子を与えるとか、スマートフォンを見せるとか、ちょっと、言いにくいのかなあと思います。実際わたしも後ろめたさを感じているし…。だからそういう類の情報は発信されなくて、手に入りにくいのかなと。

でも現実には、親としての理想的な行動も知っておいたほうがいいけれど、「あんまり頻繁だったり頼りっきりはよくないかもしれないけど効果的で役立つこと」っていうのがどうしても必要ですよね。
そういう情報を、使い方には注意を払うという前提でもっと共有できれば、育児と後ろめたさを切り離していくことにも繋がるのではないかなぁと思います。

人間のことなのだから、リアルな育児は理想だけで成立するはずがないのだけど、どうも余計なプレッシャーを抱え込んでしまって、後ろめたさにとらわれているのがもったいないと感じています。なんとか、なんとかして抜け出して、もっと楽しみたい。

わたしにとって「ぐずる子供の現実的な対処方法」はそのテーマのイシューの1つです。
お菓子、スマートフォン以外に何があるか、探し続けてみます。アイディアをお持ちでしたらぜひおしえてください。