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ワーキングマザーは夢をみる

働きたい、育てたい、すきなことをしつづけたい。

保育園新設反対問題の解消に向けて、わたしたちママパパに何ができる?

千葉県市川市で予定されていた保育園の新設が周辺住民の反対を受けて中止されたとのこと。市川市は去年4月現在で373人もの待機児童がいるというだけに、とても残念です。

 

www3.nhk.or.jp


反対理由としては「子供の声がうるさい」などがあげられており、それに対して批判も多くあります。Twitterでは「そんなことで反対して恥ずかしくないのか」という意見も見かけました。
わたしも基本的には、子供の声がうるさいから保育園を建設するな、というのはあんまりだと思っています。
ですが子供の声を騒音と感じるひとに我慢しろとか、騒音と感じる感性がおかしいとかいっても問題の解決にはならないとも思います。

★4/13 末尾に追記。市川市の件は騒音問題ではないという指摘について★

 

保育園を増やすことは国のいま最も重要な仕事のひとつですから、住民との調整については国や自治体がもっとしっかりコミットすべきと思います。
防音対策補助の拡充を検討するなども必要なのかもしれません。


わたしたちにできることは?

国などがこうしてくれたらいいのに!と思う以外に、わたしたちにできることは何があるでしょうか?

このブログはタイトルに「ワーキングマザー」とあるので、読んでくださっているのは、すでにお子さんが保育園に入園できている方が多いと思います。
わたしも含めて、いま現在待機児童問題に直面している方は少ないかもしれません。日々の仕事や育児に精いっぱいで、いままさに直面しているわけではない問題について考えることはなかなかないかもしれません。わたしはそうです。

でも、かつて苦労した、苦労したかもしれなかった、そして次の子供で苦労するかもしれない問題について、できることを考えてみたいと思います。


「仕組み」と「コミュニケーション」の問題

保育園の新設が住民に反対されるという問題を2つの側面から考えてみます。

まず、用地の確保とか、住民との調整がうまくいかないというのは、保育園を増やしていくための「仕組み」に問題があるということです。
これは基本的にわたしたちが日ごろの生活で何かできるものではなく、国や自治体の改善を期待するしかありません。

でも「子供の声がうるさい」などの騒音を理由として反対運動が起こることについては、わたしたちにできることがありそうです。
騒音が迷惑だからという言い分の根底には、保育園や子供に対する無理解や、保育園に子供を送迎する親への悪いイメージなど、コミュニケーションの問題といっていいものもあると思うのです。

たとえば、「保育園ができたらうるさい」という意見。まだできていないのに、なぜうるさいと思うのでしょう?
調べてみると、防音対策のされた保育園は、隣に住んでいても騒音が気にならないという場合もあるようです。もちろん「うるさい」というのは個人の感じ方の違いですが、それにしても、「うるさいというイメージ」が先行しているのではないでしょうか。

「送迎の親のマナーが悪い、井戸端会議がうるさい」という意見もあるようです。
これもすべての保育園で起きている問題ではないはずです。でも、そういうイメージが強いということですよね。

もちろん実際に子供の声がうるさくて仕方ないかもしれないし、親のマナーがなってないこともあるかもしれません。
でも実際にそうなる前に「そうに決まってるから反対だ」として交渉の余地がないというなら、それはコミュニケーションの問題です。

保育園利用者は周辺住民の方に迷惑をかけようと思っているわけではないこと、トラブルなく運営できている園がたくさんあることを知ってもらう必要があります。


すでに保育園を利用しているママパパがモデルケースをつくる

具体的には本当に些細なことで、送迎時のマナーを守るのはもちろん、周囲にお住いの方に挨拶をし、子供の成長を見守ってもらえるような関係をつくるとか、そういうことだと思います。
保育園周辺だけでなく、地域のイベントに親子で参加して、日ごろ子供と接することの少ない高齢の方などと関わりをもつのもいいかもしれません。

そういうことを積み重ねて世間のイメージをよい方向にもっていくというのは、とてもとても地道な話ですが、イメージづくりだけでなく自分たちや地域にとっても大切なことであり、そして、保育園を利用しているママパパにしかできないことでもあります。


それでもわかりあえない場合もあるでしょう。
信じられないことですが、パイプ椅子を抱えて怒鳴り込んで反対活動をするようなケースもあるそうです。
そのような場合に備えた専門的な対応も必要と思いますが、わたしたちいち母親、父親が積み重ねる行動の重みもあることを信じたいです。

反対運動をする高齢の方を「老害」と罵り、「わかりあえない」という前提で切り捨てても、結局困るのはわたしたちの側です。
少子化を防ぐために変わってください、と大きすぎる理由で要求するより、一人でもいいから理解者が増えるような行動を重ねていくほうが、意外と近道なのかもしれないと思います。

 

★4/13追記★

市川市の件は「子供の声がうるさいから」ではなく「道幅が狭いから」が主な反対理由であったのに、なぜか騒音問題に偏った報道をされているという指摘が話題になっています。

投稿時点でその指摘があることを知っていたのですが、そのこととは別に、わたしたちが具体的にできることを考えたいというのが本エントリの主旨です。言葉が足りず誤解を招きそうだと思い追記いたします。

なお、本当に保育園を開設するにはふさわしくない土地なのかは、今わたしが持っている情報からは判断できませんが、そうだとするならば、それはエントリ中であげた「仕組み」の問題です。それはそれとして、「コミュニケーション」の問題が(市川市の件に限らず社会に)あることは確かであり、そこはわたしたちが今日からでも問題の改善に向けて行動できる部分です。